《展覧会趣旨》

令和元年、金子剛(かねこたかし)先生が傘寿(80歳)を迎えられました。

先生は昭和14年生まれで、鹿島高校から佐賀大学特設美術科へ進まれました。22歳の時に東光展東光賞受賞、日本美術展に初入選され、その後東光会を中心に多くの公募展等でも活躍されました。昭和38年嬉野商業高校に美術教諭として赴任、昭和47年より小城高等学校、昭和61年より佐賀北高等学校・芸術コース、各学校各地域で多くの生徒を育ててこられました。

この度、先生の母校でもある佐賀大学の美術館において、先生の60年以上にわたる創作活動をご紹介するために本展覧会を企画しました。合わせて、これまで多くのことを先生から学び、現在でも親交の深い人たちの作品を展示します。

また、今回の展覧会を記念して出品作品を中心に作品集としてまとめてみました。


「金子剛と三十人展」企画責任者 平江潔

《金子剛 プロフィール》

1939 佐賀県鹿島市に生まれる
1955 鹿島高等学校入学 岩永京吉先生に指導を受ける
1958 佐賀大学特設美術科入学 石本秀雄先生に師事
1961 東光展初入選
1962 東光展東光賞受賞 日本美術展初入選
1963 嬉野商業高等学校赴任
1965 佐賀県展文部大臣賞受賞(日本画)
1972 小城高等学校赴任
1974 安井賞展出品
1986 佐賀北高等学校赴任
1987 「金子剛と101人展」 佐賀県立美術館
1988 佐賀北高等学校芸術コース設置:一期生入学
1999 「ふるさと植物誌」佐賀新聞社より出版
2000 定年退職 「金子剛と教え子達展」 佐賀県立美術館
2001 佐賀短大エルダーカレッジ美術史講座 ~2012年まで
2006 佐賀県芸術文化賞受賞
2007 美術研修旅行(フランス)
2009 第75回東光展にて「森田賞」受賞 「古希展」~70にして発つ~ 佐賀県立美術館
2011 「方言で味わう佐賀の植物」佐賀新聞社より出版 同原画展 佐賀玉屋
2013 県政功労者知事表彰受賞
2016 地域文化功労者文部科学大臣賞受賞
2017 第83回東光展文部科学大臣賞受賞 佐賀新聞文化賞特別賞(芸術部門)受賞
2020 岩永京吉・金子剛二人展 鹿島市:岩永京吉美術館

○主な経歴
・嬉野商業高等学校教諭    昭和38年 4月 ~ 昭和47年 3月
・小城高等学校教諭      昭和47年 4月 ~ 昭和61年 3月
・東光会佐賀支部緑光会代表  昭和59年10月 ~ 現在顧問
・佐賀北高等学校教諭     昭和61年 4月 ~ 平成12年 3月
・東光会 審査員       昭和62年 4月 ~
・佐賀美術協会 理事     平成 5年 6月 ~ 平成22年 6月
・日本美術協会(日展)会友  平成 6年10月 ~ 現在
・佐賀梧竹の会 代表     平成15年10月 ~ 現在
・東光会 常任審査員     平成22年 5月 ~ 現在
・佐賀美術協会 顧問     平成23年 6月 ~ 現在

《ごあいさつ》

鹿島高校の美術部で岩永京吉先生に石膏デッサンを教わり、油彩画を描くようになりました。

佐賀大学では石本秀雄先生の教室で学び、東光展や日展への作品発表を始めました。

人物を描くのが好きで、身近な家族をモチーフに、群像としての構成のおもしろさ、家族の温かさやぬくもり、母と子の情愛などを大切にしたいと思ってきました。細部を省略し、色面を重視した表現を心がけて制作を続けています。

更に墨彩画や版画などの創作も楽しみの一つです。

今回、すばらしい教え子と共に作品展が出来ることは喜びであり、大変幸せなことです。

また、これまで制作してきた作品の中から代表的なものを中心に作品集としてまとめていただきました。ご鑑賞の上、ご批評をいただければ幸いです。


金子 剛


金子剛先生肖像(辻孝行 画)

出展者一覧

金子剛

杉光定 鈴田滋人 田中右紀 杉光政実 中尾和紀
陣内久紹 納富俊文 平江潔 古賀克徳 陣内章代
田代利夫 村山裕基 南里美紀江 永松敏彦 岡本猛
古川昇平 金子照之 岸川健吾 光瀬雅一 岡本貞華
松本展明 森永昌樹 櫻木淳子 松藤孝一 池田学
野田歩 高嶋章一郎 ミヤザキケンスケ 竹之内園子 市丸未来
永田秀孝 古賀俊士 永石美也子 林田龍信
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特典資料  写真や動画
WEBデザイン担当:金子照之